![]() ![]() |
|
![]() |
|
今回のスーツは、カントリーテイスト溢れるツイードのスリーピース・スーツである。 |
|
![]() |
|
|
|
![]() ![]() |
|
沖坂氏が見つけ出したデッドストックのヘリンボーンツイードの生地。ざっくりとした質感はラフで、英国の田舎を感じさせる素朴な印象のもの。軽くて軟らかくて着心地のいい生地を志向する現代の多くのテーラーでは、にわかには使いたがらないであろうと思われる質感である。一方それでいてかなり明るめのライトグレイの色がなんともファンシーなニュアンスをも感じさせるもので、見た瞬間に即決の生地であった。ラベルには「Scottish
Piper」とあり、ロゴ横にはバグパイプを携えたスコットランドの伝統衣装の男性の絵があしらわれた、可愛らしいラベル。スコットランド製を示す「WOVEN
IN SCOTLAND」の表記が誇らしい。 |
|
![]() ![]() ![]() |
|
仕様はスリーピース、ピークドラペルのシングルブレステッド三ツ釦。 つくりは毛芯から手作りによる、フルオーダーのもの。 |
|
![]() ![]() |
|
正面からのプロポーション。ボタンを掛けた画像と、外した画像。 沖坂氏は釦をアイボリーの色味で選択してきた。 |
|
![]() |
|
ウエストコート。 今回のウエストコートは、下部ポケットにフラップが付けられている。 これは沖坂氏からの提案によるもので、カントリーテイストを意識してのようである。 |
|
![]() ![]() |
|
注目はこのフラップの形状。ウエストコートの前身頃の裾は、トラウザーズにあわせてバックにむかってせりあがっていくラインを描いているが、ポケットフラップのラインもこれにあわせ、ググッと斜めのラインを描いている。フラップと裾の醸し出す二本の流れるようなラインが、30年代の客船や飛行機、大陸横断鉄道に見られたような、アールデコのストリームライン(≒流線形)のデザイントレンドを感じさせるかのような美しいラインである。 |
|
![]() |
|
ショルダーライン〜ウエストへのアプローチライン。 | |
バストアップ画像。 シャツは白のレギュラーカラーをチョイスしてみた。 |
|
![]() |
|
クラバットはニートな雰囲気を意識し、赤ベースのチェック柄のものをあわせてみた。 | |
![]() ![]() ![]() |
|
カントリー嗜好のスーツということで、クラバットには馬の意匠があしらわれたクラバットチェーンをあしらった。胸元ポケットのチーフは釦の色とリレーションしてベージュ系のものをパフド・スタイルで。今回は小物で万年筆も挿してみた。万年筆は今は絶版となっている、MONTBLANCのマイスターシュテック144。 | |
![]() ![]() |
|
前釦を開けた状態でのアングルと全身画像。 | |
![]() ![]() |
|
映画にもなった名馬「シービスケット」が活躍した、 アメリカはサンタ・アニタ競馬場へ赴いた往年の紳士といった気分か。 |
|
|
|
← Previous Next → | |
![]() All Contents Copyright (C) 2009 ESKY |
|