おせちもいいけど・・・?
(2nd January 2006)








私は、仕事があまりにも忙しかったり、トラブル含みの「シンドイ」仕事が続いた後などには、いくつかやりたくなることがあります。そのうちのひとつが「美味しいものを思いっきり食べに行く」ということです。昨年は未だかつてないほど仕事に忙殺された年で、そうしたこともあり今年の正月休みはおせちやお雑煮の他に何かおいしいものを食べに行きたい!と思った訳です。そんな次第で今年は正月から早々、「フレンチを食べに行く」ということを初めて実践してみました。そう、昔某カレーのレトルト食品のCMにあった「おせちもいいけどカレーもね♪」ならぬ、「おせちもいいけどフレンチもね♪」と洒落込んでみた訳です。

こういうときに行くお店は初めて行くような多少こちらも緊張感を伴うような都心の店ではなく、何回か自分が行き慣れ、ギャルソンの方とも他愛のない世間話ができる、そんな距離感のお店が、最も望ましいと考えます。わたしにとってのそうしたお店は、既にこのサイトでもご紹介済みのフランス料理店「オーベルジュ・ド・スズキ」。フランスの片田舎にあるかのような、西洋風の建物のお店は、夜になるとライトアップされた外観がまた良い雰囲気を醸し出しています。私はここのフォアグラのソテーというのが大好きで、いつも行くたびにこれを食することに幸せを感じるのです。

好物のフォアグラのソテーです。
カリッと焦げ目のついた外側にナイフを入れると
プルプルっと柔らかい質感の中身が溜まりません。
私はそれまでフォアグラなる料理が好きではなかったのですが
ここのフォアグラのソテーを食してフォアグラ料理が好きになりました。

さて、物事と言うのは遊びにしても仕事にしても大なり小なり「企画」がある訳です。だから、これをやってみたら今イチだったとか、これをやってみたら案外良かった(=当たり)だったとか、やってみた後の印象というのがある訳です。そういう感覚からすると「正月にフレンチ」は当たり、でした。大抵フレンチというとクリスマスとか誕生日といった、どちらかというと「西洋」にあるモチベーションにおいて行く、というのが一般的かと思うのですが、「正月にフレンチ」というのは、元旦から和食が続く自分の胃袋にも新鮮で、またお店のほうもクリスマスのようなちょっとヒステリックな混み方もしておらず、またそういう(「正月にフレンチ」という)発想をされる方もまだ少ないらしく、ゆったりと会話と料理を愉しむことができました。

クリスマスや誕生日も良いですが「正月にフレンチ」、実に良い時間を過ごせます。
お勧めです。



<追記>
後に知ったことなのですが、オーベルジュ・ド・スズキは、2005年8月に閉店されたそうです。その事を知らずに閉店の日が過ぎてしまったのは大変残念で、また御礼の言葉をお伝えできなかったことが少々残念で心残りではあります。シェフの方、スタッフの皆様、ながきにわたり、美味しい料理を本当にありがとうございました。



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