Dressing for Autumn & Winter

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"Slub Yarn Stripe 3 Piece Double Breasted Suit"
スラブストライプ・3ピース・ダブルブレステッド・スーツ
〜 Jazz Clubへ夜遊びに洒落込む気分で









このスーツは、「スラブ・ヤーン(Slub Yarn)」という、ところどころに雲状の節をもった糸で構成されたストライプ柄の生地を使用して作られたスーツです。明るめのベージュに白と薄いエンジ色の糸が配される事で、全体として何とも艶っぽい、耽美的な雰囲気を醸し出しています。足元にあわせたコンビネーションのフルブローグ・シューズはEdward GreenのMalvernV。トゥのブローグ部分が、ムラのある、アンティーク調の仕上げをしており、大胆な柄にも関わらずエレガントな雰囲気を感じさせるものです。




正面からのバストアップ画像。生成りのロングポイントのシャツに、ネクタイは細身の、柄の派手な40年代調のものをあわせてみました。


このスーツはダブルブレステッドであるうえに、スリーピース仕様という、凝ったものです。現代ではスリーピースのスーツはシングルブレステッドが殆どで、ダブルのスリーピースは、あまり見かけることはありません。


今回のスーツに漂う独特の艶っぽさは、クラシックで端正な正統派英国調のニュアンスよりも、どちらかというと当時の都会的で、モダンで粋なニュアンスを包含したような雰囲気を感じさせます。例えるなら、かつてシカゴやニューヨークの摩天楼を背景に世間を賑わしていたマフィアやギャング、あるいはちょっと洒落たバーの黒人ミュージシャン、危ない仕事も依頼とあらば引き受ける探偵・・。見方を変えるとそれほどに当時の彼らのスタイルも魅力的であったということなのでしょう。左の画像は、そんな当時のJazzトランペッター・Roy Eldridgeの1936年に撮られた写真。ストライプのダブルブレステッドのスーツを見事に着こなしています。狭いVゾーンに幅広のピークドラペル、きつめに絞られたウエストにやや太めのトラウザーズ。細長いVゾーンにナローなラペル、ゆるやかなウエストラインにピタピタのパンツ、という昨今のクラシコイタリアに代表されるスーツトレンドとは全く対極をいくスタイルです。今回のスーツは、こんなイメージが沸いてくるスーツなので、当然オンタイムではなく、週末の、それも思いっきりエンターテインメントな遊びに出掛けるときに装いたいものです。例えば青山のJazz Club "Blue Note"にお気に入りのアーティストのショーを楽しみにいくときや、お気に入りのフランス料理店の極上のディナーに舌鼓を打ちにいとき、など。夜の楽しいひとときを艶っぽく、エレガントに演出してくれるスーツといえます。
(画像出典/「Black Beauty, White Heat  A Pictorial History of Classic Jazz」 Frank Driggs & Harris Lewine著 DA CAPO刊)





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