Dressing for Spring & Summer

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"Pin Stripe 3 Piece Suit"
ピンストライプ・3ピース・スーツ
〜 アールデコ調のバーでカクテルをたしなむ気分で






不思議なもので、ピンストライプのスーツというものは、バンカー(銀行家)や証券ディーラー、弁護士といったお堅い職業の人から、広告代理店の営業マンや、車のセールスマン、芸能プロダクションのエージェント、はたまた怪しい物を売っていそうなセールスマンやマフィアまで、職業は違えどその道にプライドをもっていると思われる人が、必ず一枚は持っていてもおかしくなさそうなスーツではないかと思います。逆にどの職業の人が着ていてもそうした「プロフェッショナル」な雰囲気を漂わせてくれるスーツなのかも知れません。ドレーパーズ・ベンチが2003年春夏に展開したこの一枚は、元々30年代のスーツスタイルが得意分野の同店としては、久しぶりに展開した、最も得意ともいえる、王道ともいうべき典型的な1930年代スタイルのスリーピース・スーツです。はっきりとしたピンストライプは、ベーシックでありながらも、チョークストライプのスーツなどと比べると意外と着こなすには気合の要る(?)一枚かもしれません。靴はドレーパーズ・ベンチが英国アルフレッド・サージャントに別注したコンビネーション・フルブローグ。黒×白の配色が通常のコンビネーションとは違う、ヒネリをきかせたものです。トゥの捨て寸が30年代当時によく見られた靴と同じように少しだけ長めにしてあり、履いたときの印象がシャープな一足です。


ウエスト部分の絞込みは特に強く、背中のストライプ柄が真中で鋭角のV字模様を描いており、非常にスタイリッシュな仕上がりとなっています。



正面からのバスト・アップ画像です。広めのラペルにはっきりとしたピンストライプが、かなりインパクトの強い印象を受けます。ここではあえて白いロングポイントのシャツにシルバー地に織模様が入ったネクタイをあわせ、チーフも白いものを挿しました。



下の画像は1934年公開のダシール・ハメット原作の映画"The Thin Man"の1シーンからです。シングルブレストのピークドラペルで、画像でははっきりとは確認できませんが、恐らくそのシルエットから、三つ釦の仕様で、真中の拝み合わせの釦のみを留めていると思われます。典型的な1930年代のピンストライプのスーツの着こなしです。今回のドレーパーズ・ベンチのスーツはまさにこんなイメージのスーツを再現したかのようです。こんなスーツを着て、アールデコのインテリアのバーで、洒落たカクテルなどを飲ってみたいものです。







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