Dressing for Spring & Summer 7 "Single-Breasted Cotton-linen Jacket, Trousers and Co-respondent Shoes," コットン・リネンジャケット、トラウザーズ、コレスポンデント・シューズ 〜 往年のコロニアル・スタイルを装う |
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今回のDressingは、「往年のコロニアルスタイルを装う」というテーマです。コロニアル(=colonial)とは「植民地」という意味で、元々は第一次大戦後、英国を始めとしたヨーロッパが植民地としていたインドやアフリカ、東南アジアなどを指す言葉で、戦争が終わると当時の英国やヨーロッパの富裕階級の人々がバカンスで挙って訪れるようになり、そうした土地へ赴いたときのファッションがコロニアルスタイルと呼ばれるようになった訳です。映画にもなっているアガサ・クリスティ原作の「ナイル殺人事件」や「地中海殺人事件」、「死海殺人事件」といった物語の中の事件が、こうした土地へのバカンスで居合わせた欧米からの富裕階級の人々の間で起こるという設定からも、このような旅行が当時において如何に憧れの対象であり、物語としても「楽園願望」の強かった当時の欧米人の大衆(=読者)を惹きつけやすい大きなファクターであったかということが窺い知ることができるかと思います。 |
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さて、コロニアルスタイルというとグルカ・ショーツやサファリ・ジャケット、サファリ・シャツといったアイテムが判りやすいアイテムとして挙げられるのですが、今回はよりドレッシーな雰囲気を意識してジャケット・スタイルの装いをしてみました。ジャケットは、トラウザーズと共布のセットのものですが、ジャケット単体であわせています。素材は麻×綿の混合で、ざっくりとした手触りがとても夏らしい雰囲気のものです。ベースカラーは生成りで、淡いモナコブルーのウインドウペーンがあしらわれています。ちなみにあわせたトラウザーズも触感の違う、麻×綿のもので、ナチュラルカラーの無地のものをあわせています。 |
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このジャケット、ポイントは「王道」ともいえる、ピンチバックの仕様にあります。フロントはシングルブレステッド・三つ釦。ラペルはノッチド・ラペル。そしてポケットは胸ポケット、腰ポケットともにパッチポケットで、ダブル・インバーテッド・プリーツを入れるという拘りの仕様。更に腰ポケットには浅くマチをつけたベロウズ・ポケットで仕上げるという凝った仕様です。 |
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背中はウエストバンドが付けられ、両腕付根部分を直線で結ぶ一本のヨーク、 そしてこのヨークからウエストバンドへと二本のプリーツがたたまれています。 |
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下の画像は1933年発行のオールドマガジンに掲載されていた、 同様の仕様のジャケットです。インバーテッド・プリーツ付きのパッチポケット、 そして背中はノーベントのプリーテッドベルテッド仕様のこのジャケットは "A good-looking sport coat" として紹介されています。 |
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正面からのバストアップ画像。頭にはパナマハット。 シャツはスカイブルーのロングポイントカラーシャツをあわせ、 タイは、オリーブグリーンの無地のものをもってきました。 カラーにはカラーバー、タイを留めるタイスライダーも忘れずに。 |
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| カラーバーは、紐が結われたかのような意匠がチャーミングな、1930年代のSWANK社製のもの。 タイスライダーはアールデコ調の幾何学柄の意匠が素敵なスティール製のヴィンテージ品です。 |
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足元に合わせたコーレスポンデント・シューズは、英国Crockett&Jones社製。これは当サイト Lounge Room でも頻繁に名前の挙がる、懇意にしていただいているO氏が以前企画した別注品です。氏がこの靴を別注したのは、恐らく10年位前になるでしょうか。顧客から希望を受け付けてミニマムロットに達したら英国C&J社に発注する、という少量別注だったようです。素材はカーフ×ヌバック。淡いブラウンとオフホワイトの色合わせは、なぜかかつての旧き良き20年代〜30年代の世界を想像させるかのような色合わせです。トゥの形やシェイプもあきらかに既製のものとは思えない、美しいもの。現在ほどの靴ブームではなかった当時にこれだけのものを別注展開していたというのは、ただただ驚くばかりです。 |
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往年のコロニアルスタイル。 こんな装いで避暑地のバカンスへ旅立ちたいものです。 |
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