Dressing for Autumn & Winter

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"Black Jacket, Knit Vest, and Gray-Trousers"
カシミヤ・ジャケット、ニット・ヴェスト、グレイ・トラウザーズ
〜 1930年代調のジャケット・スタイルを装う








今回の装いは、「1930年代調のジャケット・スタイルを装う」というテーマであわせてみました。黒のジャケットはカシミヤ混ウールの生地が上質感を漂わせる、贅沢な一枚。インナーはグレイのシャツにアールデコ調のニットヴェストをタイドアップであわせ、トラウザーズはシャツと同じグレイ系の色目のものをもってきました。足元のコレスポンデントシューズはロイドフットウエアのコンビネーション。コンビネーションでありながらギリー・シューズという濃い仕様で、よくレディメイドで展開したな、と個人的には嬉しくもちょっと心配してしまう(?)一品です

当時の資料を見ると、ポロ競技や競馬、クリケットやゴルフといったスポーツの隆盛により、そうしたアウトドアの社交場で着られるファッションとしてスポーツファッションが花開き、その装いのひとつとしてこうしたジャケットスタイルが広まっていったようです。特にこの時代らしい雰囲気に溢れた着こなし方は、インナーにラウンドネック(またはナローなVネック)のニットをあわせ、首元はあえてタイドアップで(またはアスコットタイをあわせて)あわせる、という装い方です。ニットという、ある種カジュアルなニュアンスのするアイテムをタイドアップというフォーマルな装いであわせることにより、ニートな着こなしを楽しめます。画像はいずれもそんな当時の写真やイラストです。


後ろからの画像。見づらいかと思いますが腕の付け根から背中中央に向かってアンブレラヨークが入り、ヨークの中央先端部分からウエストのバックベルト中央部に向けまっすぐに降りるタックが入った、代表的なピンチバック仕様です。



正面からのバストアップ画像。ラペルは美しいピークドラペル。ニットヴェストのネック部分はラウンドネック仕様で、空きが狭く、タイドアップしたネクタイの柄をほんの少しだけ覗かせます。ネクタイはアールデコ調の幾何学柄が、織による微妙なグラデーションで表現された当時の復刻物です。



ネック周りの空きがナローなニットヴェストは、フランスのインポートもので身幅がタイトな一品。当時のニットは、このような身幅がタイトめのものが多く、Vネックやラウンドネックを中心に様々なタイプのものが多く出回っていたようです。好みにもよりますがより1930年代っぽい雰囲気を求めるなら、個人的にはラウンドネックのものがお薦めです。また、アールデコっぽい雰囲気の柄のものなどをあわせるとより当時のモダンな雰囲気を醸し出せます。





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